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用水路への転落事故防ごう 岡山市が啓発チラシ作成

用水路への転落防止に向けて市が作成したチラシ
用水路への転落防止に向けて市が作成したチラシ
 岡山市は、後を絶たない用水路への転落事故防止に向け、啓発チラシ(A4判)を作成した。各区役所や公民館に置き、市民に注意を呼びかけている。

 チラシには、統計を取り始めた2015年8月から22年3月までに市内で発生した494件の転落事故(うち死亡は45件)の特徴をグラフで明示。65歳以上の高齢者が全体の58%に上り、時間帯別では辺りが見えにくくなる夕暮れから夜にかけての午後5時~8時が31%と最も多い。

 注意が必要な場所として、狭い道路に隣接していたり、カーブの外側にあったりする用水路の写真やイメージ図を掲載。夜間のライト点灯や自転車乗車時のヘルメット着用を促し、危険箇所は市に連絡するよう求めている。約3千部作った。

 市内の用水路の総延長は約4千キロに上り、市は16年度、転落事故を防ぐため地域住民と合同で点検を行い、危険性がある約2500カ所をピックアップ。同年度に着手した対策工事は22年度末までにおおむね完了した。23年度も引き続き安全対策を進める。

 市道路港湾管理課は「一見すると安全そうな場所でも転落事故は起きている。用水路は危険だという認識を持ってほしい」としている。

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