山陽新聞デジタル|さんデジ

津山の町並み 鉄道ジオラマで再現 作州城東屋敷内、模型列車走行も

作州城東屋敷にお目見えした鉄道ジオラマを操作する猪子代表
作州城東屋敷にお目見えした鉄道ジオラマを操作する猪子代表
 国重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の津山市城東地区にある作州城東屋敷(同市中之町)に、鉄道ジオラマがお目見えした。江戸時代の商家を再現した屋敷内で模型列車の走行が楽しめ、レトロな鉄道部品も展示。人気の津山まなびの鉄道館(同市大谷)から観光客を呼び込んで重伝建の集客を目指す。

 ジオラマは屋敷の南側建物1階(96平方メートル)に設置し、鉄道模型専門店「トレビック模型」(同市材木町)が運営。縦1・8メートル、横3・6メートルにJR津山駅構内にある扇形機関車庫のほか鉄橋、トンネルなど市内の町並みを再現し、模型列車を操作して走らせる。

 ほかにジオラマ作品の展示スペース(3・6メートル四方)があり、鉄道部品は運転台部品や行き先表示装置、駅名看板などの実物を並べている。模型やジオラマ関連のパーツも販売している。

 屋敷は市が1993年に整備し、観光案内所などに利用してきたが、築30年を機に観光振興に生かす狙いで昨年度改修。年72万円の使用料で最長5年間利用する民間事業者を募った。同店は初の出店者。2016年に開館し、今年4月に入館40万人を突破した鉄道館との相乗効果で城東地区のにぎわい創出につなげようと同月末から営業している。

 今後はジオラマ製作や3Dプリンターを使った小物作りの体験教室も予定。猪子祐二代表(65)は「ジオラマは城東地区の滞在時間拡大にもつながる。気軽に立ち寄ってもらい、愛好者を増やしたい」と話す。

 営業は午前11時~午後7時。月、木曜休館。模型列車を持ち込めば原則、1時間500円から操作も楽しめる。問い合わせは猪子代表(090―5707―4588)。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP