政府は２日、食料安全保障の強化策を議論する「食料安定供給・農林水産業基盤強化本部」の会合を官邸で開催した。平時から国民の食料安保を確立することを決定し、岸田文雄首相は政策を具体化して年度内をめどに工程表を策定するよう指示した。穀物輸出大国のウクライナにロシアが侵攻したことなどから世界的に高まった食料危機への懸念に対応する。

　持続可能な農業や食品産業へ転換することも決定した。岸田氏は農政の基本方針となる食料・農業・農村基本法改正案の２０２４年通常国会への提出を目指して作業を加速することも求めた。