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素隠居がスマホ操作や注意点紹介 倉敷市、動画をネットなどで公開

市が制作した動画の一場面。中央が「ばば」で右が「じじ」
市が制作した動画の一場面。中央が「ばば」で右が「じじ」
 倉敷市は、市中心部の伝統文化「素隠居(すいんきょ)」とコラボレーションし、スマートフォンの使い方と注意点を訴える動画を制作した。地域でおなじみの「じじ」「ばば」の面を着けた登場人物が、使用の基本や詐欺被害の事例を分かりやすく伝える。

 素隠居は、倉敷美観地区にある阿智神社の秋季例大祭に合わせて行われる伝統行事。江戸期の故事が由来とされ、現在は倉敷素隠居保存会のメンバーが面を着けて練り歩き、風物詩として親しまれている。制作には保存会が協力した。

 動画は約8分と約6分の2本。どちらも素隠居がスマホ初心者役として出演し、市役所庁舎をイメージしたキャラクター「ちょーしゃくん」らとやりとりしながら、アプリの使い方や気を付けるポイントなどを紹介する。

 素隠居にメールが届く設定で、特殊詐欺で多い手口も啓発している。「宅配業者からの不在通知を装う」「『電話料金の口座振り替えができない』と通信会社を装う」など巧みな接触にだまされかけているところに市職員が現れ、個人情報の入力禁止や周囲への相談を呼びかける。

 地元ケーブルテレビ2局の市広報チャンネルで放送中。動画投稿サイト・ユーチューブでも公開している。市デジタルガバメント推進室は「なじみのある素隠居が登場する動画で楽しみながら学んでほしい」とする。

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