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小惑星発見アプリ 初心者も簡単に 井原の浦川さん開発 7月正式公開

開発中の小惑星探索アプリについて説明する浦川さん
開発中の小惑星探索アプリについて説明する浦川さん
 井原市美星町地区で地球に接近する小惑星を監視しているNPO法人「日本スペースガード協会」(東京)の浦川聖太郎主任研究員(47)=井原市=が、天体画像を使って初心者でも簡単に小惑星を発見できるアプリを開発している。既に試験版が稼働しており、7月にも正式版を公開する。

 アプリでは、米ハワイ島にある国立天文台のすばる望遠鏡(口径8・2メートル)が2014年から8年間に撮影した約330日分の夜の天体画像を活用する。アプリ利用者が特定の天体領域を選んだ上で、定点撮影された画像数枚をこま送りし、天体群の中で位置があまり変わらない恒星と区別することで小惑星を探す。慣れれば数分で見つけられるという。

 発見した小惑星の命名権を国際天文学連合に申請する機能も備える。

 開発の狙いは、太陽系に存在する小惑星のデータを収集し、研究に役立てること。地球への衝突から人類を守る活動にもつなげる。国立天文台が提唱し、誰でも研究者と同じルールで情報を集められる「市民天文学」に関心を持った浦川さんが19年に着手。現在は賛同する日本と台湾の11人が加わって開発している。

 アプリ名は「COIAS(コイアス)」。高校生が小惑星を探すアニメ「恋する小惑星(アステロイド)」にちなんだ。浦川さんは「天文学の魅力を体感しながら未知なる天体の発見に挑戦してもらいたい」と話している。

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