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「理大うなぎ」全国のくら寿司で 2日から1万2千食限定販売

くら寿司が全国の店舗で提供する「おかやま理大うなぎ」
くら寿司が全国の店舗で提供する「おかやま理大うなぎ」
 大手回転ずしチェーン「くら寿司」(堺市)は2日から、岡山理科大(岡山市北区理大町)が養殖したウナギを使ったすし「おかやま理大うなぎ」を、全国の店舗で提供する。価格は1貫1皿500円(一部店舗では異なる)で、1万2千食限定。同大のウナギが外食チェーンで扱われるのは初めてという。

 同大が独自開発した人工飼育水「好適環境水」で育てたウナギで、天然物より脂の乗りが良いという。焼き、蒸しの後、しょうゆだれを付けて遠赤外線であぶるのを2回繰り返し、カリッとした皮と柔らかい身が楽しめる食感に仕上げた。

 好適環境水は、同大の山本俊政准教授が2006年に開発。魚の成長に必要なカリウムやナトリウムなどを混ぜた淡水で、海水魚も飼育できるという。同大はクロマグロやハタなども養殖。地元百貨店などとタイアップしたこともある。

 同社は海洋資源を保全しながら、持続可能な形で利用するSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向け、養殖魚の活用を進めており、同大に提案した。同社は「好適環境水で育ったウナギは品質が良く、安全性も高い。養殖の好事例を知ってもらうきっかけにもなれば」としている。

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