山陽新聞デジタル|さんデジ

ホーム開幕戦を真っ赤に染めよう ファジ、先着1万人にブランケット

ホーム開幕戦で先着1万人に贈るブランケットを手に来場を呼びかける大森部長
ホーム開幕戦で先着1万人に贈るブランケットを手に来場を呼びかける大森部長
 サッカーJ2ファジアーノ岡山のホーム開幕戦が迫ってきた。26日午後1時、シティライトスタジアム(Cスタ、岡山市北区いずみ町)で昨季J1の清水を迎え撃つ。3年間続いた新型コロナウイルスの感染対策に伴う制限が緩和され、マスク着用が必要なものの応援の醍醐味(だいごみ)でもある声出しが全席で解禁される。クラブの目標は「ホーム開幕戦満席」。達成に向けた戦略を担当者に直撃した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年に3千人台まで落ち込んだホーム平均入場者数は、昨季はチームの好調を受け7千人台まで回復した。今季はまず、ホーム開幕戦でCスタの最大収容人数1万5千人でスタンドを埋める「チケット完売」を目指す。「圧倒的なホーム感を作りたい」。今季から集客の責任者を務めるファンエンゲージメント部の大森仁嗣部長は意気込む。

 ホーム開幕戦では、多彩な企画を展開する。チームカラーの赤が鮮やかなオリジナルブランケット(縦90センチ、横130センチ)を先着1万人に贈る。スタジアムでの防寒だけでなく、職場や家庭でひざや肩掛けとしても使えるものにした。さらに、昨年の漫才コンクール「M―1グランプリ2022」で優勝したお笑いコンビ・ウエストランド(津山市出身)が昨年に引き続き会場を盛り上げる。このほか、ファジステージを芝生広場に移設し、キックオフまでくつろげる空間に模様替えする。
声出し応援が一部エリアで解禁された秋田戦のスタンド。サポーターの熱気がスタジアムを包んだ=2022年10月16日、シティライトスタジアム
声出し応援が一部エリアで解禁された秋田戦のスタンド。サポーターの熱気がスタジアムを包んだ=2022年10月16日、シティライトスタジアム

 中でも、感染対策に伴う規制緩和は追い風になりそうだ。一部エリアで声出し応援を解禁した秋田戦(22年10月16日)は、昨季最多の1万2570人が来場。スタジアムは熱気にあふれ、2年8か月ぶりの「ファジアーノコール」が響いた。大森部長は「手拍子やハリセン、ペンライトなどコロナ禍で試行錯誤した応援スタイルに加えて、声出し応援も可能になる。以前よりパワーアップした観戦が楽しめるはず」と自信を見せる。スタジアムの大型映像装置が3月、リニューアルされるため、キックオフ前やハーフタイムでの演出にもさらに磨きをかけたい考えだ。

 さらに、新規観戦者の取り込みにも力を入れる。誘った人と誘われた人にオリジナルグッズを贈る「お誘いプロジェクト」をシーズン序盤に実施するほか、「推し選手」を作ってもらえるような仕掛けや別のプレゼントなども考えており、ゴールデンウイークまでには1度は来場してもらえるような企画を次々に出していく計画だという。

 大森部長は「今季はユニホームの販売が過去最多になるなど、ムードは高まっている」と話し、「まずはホーム開幕戦のスタンドをブランケットで真っ赤に染めたい。そして一人年3回来場、3試合のチケット完売を達成できるように知恵を絞りたい」と力を込めた。

⚽「夢パス」が「夢チケ」に変更 


 小学生が無料入場できる「夢パス」が今季、試合ごとにチケットを申し込む「夢チケ」に変わる。夢パスでは以前、満席になるゲームで来場を断る場合があったため改めた。これまで通り、A自由席とバック自由席で無料観戦できる。詳しくは、ファジアーノ岡山のホームページ(https://www.fagiano-okayama.com/ticket/dreampass)。

関連記事

さんデジ特集

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP