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【ファジ】25日仙台戦の注目ポイント ファジアカ0期生が分析

【ファジ】25日仙台戦の注目ポイント ファジアカ0期生が分析
 サッカーJ2ファジアーノ岡山(3位)は25日午後1時、ホーム・シティライトスタジアム(岡山市)で、ベガルタ仙台(5位)と対戦します。一時は首位を走っていた仙台ですが、成績不振で監督が9月に交代。その後は復調の兆しを見せており、油断できない相手です。

 クラブ主催の「ファジアーノ岡山 アナリティクスアカデミア」(愛称・ファジアカ)で、戦術や戦力分析を学んだ0期生(4~7月)の佐東佑さんとTorinoさんの2人に、独自の視点で仙台戦の注目ポイントを挙げてもらいました。




⚽監督交代でシステム変更


 仙台は1試合平均のゴール数リーグ2位、枠内シュート数リーグ2位、シュート数3位の攻撃的なチームです。中盤戦までは新潟、横浜FCとの「3強」の一角でした。しかし、8月13日のホーム大宮戦から4連敗を喫し、原崎政人監督を9月6日に解任。8月までJ1磐田の監督だった伊藤彰氏を迎えました。

 伊藤監督は就任当初、「4バックから3バックにすることは考えていない」という旨のコメントをしていました。しかし、就任直後の大分戦でも敗れ、チームは5連敗。35試合中34試合で使用していた4-4-2から、磐田で用いていた今季初の3-4-2-1へ変更し、勝利を収めることができました。

 徳島戦(9月18日)も同じシステムで戦い、引き分けに持ち込みました。2試合のスターティングメンバーは同じで、メンバーも定まったようです。岡山戦でも「3-4-2-1」となることが予想されます。

⚽️仙台のハイプレスとワンタッチパスに注意


 仙台の特徴は積極的なハイプレスです。岡山を超えるインターセプト数を誇っています。連敗中は意思統一ができていなかったため、それぞれの単独のプレーになり、ボールを奪えていませんでした。声を掛け合うことが課題でしたが、徳島戦では多少改善され、プレスがはまっていました。

 しかし、後半の時間帯になるとプレスが甘くなる傾向があります。仙台の平均年齢はJリーグの中でも高いため、気温も相まって疲労がたまり、運動量が減るのでしょう。一方、岡山は、「岡山の宝」と称賛されるMF佐野航大(背番号22・U-19日本代表)らルーキー組が躍動する若いチームです。選手層も厚い岡山にとって、さほど脅威ではありません。

 仙台はショートパスをワンタッチで速くつなぐことに長けています。自陣でボールを奪取し、ショートパスによる崩しからのロングボールやシュートは警戒しなければなりません。ただし、チェックに行くことでミスを誘ったり、カットをしたりすることで、カウンターに持ち込むことができます。ロングボールは精度が低いため、ボールを奪うチャンスです。

 直近5試合連続スタメンのMF遠藤康(背番号50)は、徳島戦で2度の警告を受けてキャリア初の退場となり、岡山戦に出場できなくなりました。J1鹿島で活躍していたベテランはセットプレーでキッカーを務めていたので、仙台にとって大きな損失です。

 代わりにFW中島元彦(背番号44)がキッカーになると予想されます。遠藤と同じくフリーキックで直接狙ってくることもあります。ただ、連敗中はキッカーと受け手の意思疎通ができていない様子が見受けられたので、更に難しくなるのではないでしょうか。

⚽️セットプレーで先制を!


 サッカーでは「先制点を奪ったチームは7割の確率で勝利し、2割の確率で引き分け、1割の確率で敗北する」と言われています。

 岡山は先制した場合、勝ち76%(16試合)、引き分け24%(5試合)、負け0%となっています。対する仙台は、勝ち88%、引き分け6%、負け6%となっています。両チームとも先制した場合の試合運びが手堅いです。いかに先制点を奪うかが、この試合の鍵と言えるでしょう。

 岡山の得点パターンとしては、コーナーキック、フリーキック、PKといったセットプレーが多く、回数自体は少ないながらも、セットプレーからの得点数はリーグ1位、得点率はリーグ2位です。一方、仙台はセットプレーからの失点が約3割と多く、相性が良いと言えるでしょう。

 そして岡山には、DFヨルディ・バイス(背番号23)、得点ランキングリーグ2位のFWチアゴ・アウベス(背番号7)、アシストランキングリーグ2位のDF河野諒祐(背番号16)をはじめとする、セットプレーを得意とする選手がそろっています。

 キープレーヤーにはDF徳元悠平(背番号41)を挙げたいと思います。彼の両腕から繰り出されるロングスローの飛距離は凄まじく、相手ゴール前への供給を可能にします。仙台は今季2試合でスローインから失点しているので、徳元を起点にした得点に期待が高まります。また、仙台が3-4-2-1を使用してきた場合、サイドバックの徳元は自由にボールを動かすことができるので、守備はもちろん、攻撃の組み立ての柱になるでしょう。

⚽️Cスタでうねりを作ろう


 群馬、山形とのアウェー2連戦では平日にも関わらず多くのサポーターが訪れ、ホーム町田戦で来場者数1万人を達成した岡山。J1へのうねりを感じている方も多いことでしょう。叶えなきゃいけない夢のためには、サポーターの力が必要です。

 25日はシティライトスタジアムへ、(できれば今月17日に新発売となった「飛べ!」ロングスロータオルを持って)ファジアーノ岡山がJ1へと飛翔する姿を見に行きましょう!(佐東佑、Torino)

〈佐東佑さん サポーター歴14年目。家族全員が熱狂的なサポーター。都内の謎解き制作会社に勤めており、多忙ながらも多数の試合を現地で観戦。ファジアカでの学びにより、分析しながら観戦ができるようになりました。ツイッターのアカウントは @STU310u〉

〈Torinoさん サポーター歴5年。ファジアカに参加したことで、サッカーをいろいろな視点から観ることができるようになり、これまでより一層「ファジアーノ岡山」のことが大好きになりました。これからも、熱く、楽しく、応援し続けます。〉



 サッカーを見る時に何に着目するかは人それぞれです。そこに善し悪しや優劣はありません。一人ひとりが持つバックグラウンドや関心によって、視点は変わります。その違いを楽しみ、学び合い、より広く深くサッカーを見る力を養っていくのがファジアカです。

 今回は、データも活用した論理的なサッカーの捉え方が得意な佐東さんと、圧倒的な情報収集&処理能力が持ち味のTorinoさんのペアです。「そういうふうに考えたら分かりやすいですね!」「めっちゃ調べてますね、さすが!」とお互いにまとめてきたものを楽しみながら取り組んでくれたのではないかと思います。この二人だからできた仙台戦の見どころです。(ファジアーノ岡山フットボール本部アドバイザー・ファジアカ講師 久永啓)

(左から)佐東さん、Torinoさん、久永さん
(左から)佐東さん、Torinoさん、久永さん

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