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コロナで夏休み短縮 暑さ対策苦慮 岡山県立高、実習室エアコンなく

扇風機を多く配置するなどして暑さ対策を取る倉敷工業高の実習室=8日
扇風機を多く配置するなどして暑さ対策を取る倉敷工業高の実習室=8日
 新型コロナウイルスによる岡山県立高の夏休み短縮を受け、空調設備がない教室の暑さ対策に各校が頭を悩ませている。特に工業系高校は深刻で、溶接といった高温になる作業を伴う実習室の多くはエアコンがない。学校独自で簡易の冷房設備を購入したり、授業を午前中のみにとどめたりするなど工夫を凝らす。

 県立高は4月20日~5月末を休校とした影響で、夏休みを当初の7月20日~8月31日から8月8~16日に大幅短縮する。エアコンは、全51校のうち真庭(久世校地)と勝山(蒜山校地)を除く49校の全普通教室に備わっているが、実習室といった特別教室の半数は未設置。体育館にあるのは定時制の烏城だけとなっている。県教委は現時点で、県立高への新たなエアコン設置は考えていないという。

 機械、電気など五つの専門学科がある倉敷工業(倉敷市老松町)は、パソコン室を除く実習室にエアコンがなく、夏休み短縮が決まった後に冷風扇9台とミスト発生機能付き扇風機3台を購入した。学校に以前からある通常の扇風機も1回の実習につき通常より2、3台多く使っている。

 厚手の作業着で高温となる溶接や鋳造などの作業を3こま分続けて行うこともあり、機械科の古城正敏教諭は「冷風扇や扇風機も効果はあるが、十分ではない。8月に実習をしたことはなく、生徒にはこまめに水分補給させるなど熱中症対策を徹底したい」とする。

 電気、環境科学など三つの専門学科がある高梁城南(高梁市原田北町)も実習室に空調設備がない。生徒の体調面を考え、夏休みだった期間の授業は午前中のみとし、午後は進路指導などに限定する。「学習の遅れを取り戻すための夏休み短縮だが、例年より授業時数が少なくなるのは避けられない」とみる。

 普通教室にもエアコンのない真庭久世校地(真庭市中島)は、生物生産科の生徒が炎天下で農作業の実習を行うこともあることから、本来の夏休み期間については午前中のみの授業とする予定だ。

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