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岡(岡山出身)体操の五輪代表に NHK杯個人総合で初優勝

五輪代表入りを決め、笑顔の岡慎之助(右)。左は祝福する土井陵輔=高崎アリーナ
五輪代表入りを決め、笑顔の岡慎之助(右)。左は祝福する土井陵輔=高崎アリーナ
 体操のパリ五輪代表最終選考会を兼ねたNHK杯は19日、群馬県高崎市の高崎アリーナで男子個人総合の最終2回目が行われ、岡山市出身の岡慎之助(20)=徳洲会=が4月の全日本選手権と1回目との合計342・727点で初優勝を飾り、初の五輪切符をつかんだ。体操で岡山勢の五輪出場は2008年北京大会団体銀メダルの沖口誠(関西高出)以来4大会ぶり。

 17日の1回目を終えてトップに立っていた岡は2種目目のあん馬でミスが出たものの、続くつり輪で挽回。その後も落ち着いて演技をまとめ、最後の鉄棒で着地を完璧に決めるなど一度も首位を譲らなかった。

 岡は19年世界ジュニア選手権で団体と個人総合の2冠を獲得。22年の全日本選手権で負った右膝の大けがを乗り越えての代表入りに「ほっとした。パリでは絶対に団体で金メダルを取りたい」と話した。

 関西高出の土井陵輔(22)=セントラルスポーツ=は3位で、個人総合で選出される上位2人に入れなかったが、補欠として代表に同行することが濃厚となった。鉄棒と床運動で全体1位の高得点をマークし、7位から巻き返した。

 おか・しんのすけ 4歳で体操を始め、おかやまジュニアスクール時代から国内外の大会で活躍。岡山・興除中3年時に全国中学校体育大会で個人総合を制した。高校1年時の2019年に社会人の強豪チーム・徳洲会に進み、直後の世界ジュニア選手権で団体総合と個人総合の金メダルを獲得、種目別でもあん馬で2位、平行棒で3位に入った。得意種目は平行棒。158センチ。

(2024年05月19日 22時30分 更新)

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