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「修景」「広場」ゾーンを配置 岡山城西の丸周辺広場 市が全体像

「岡山城西の丸周辺広場」の完成イメージ図
「岡山城西の丸周辺広場」の完成イメージ図
西手櫓を含む旧内山下小エリアの完成イメージ図
西手櫓を含む旧内山下小エリアの完成イメージ図
屋内飲食・多目的施設エリアの完成イメージ図
屋内飲食・多目的施設エリアの完成イメージ図
「修景」「広場」ゾーンを配置 岡山城西の丸周辺広場 市が全体像
 岡山市は10日、旧市民会館(同市北区丸の内)など市有地に設ける「岡山城西の丸周辺広場」の全体像を明らかにした。近くにある岡山城の歴史をテーマにした「修景ゾーン」やイベントができる「広場ゾーン」などを配置。市民が憩えるオープンスペースにして市中心部のにぎわい創出につなげる。2029年度中の完成を目指す。

 オープンスペースは旧内山下小と旧NHK岡山放送会館跡地を含めた市有地3カ所に整備する。コンセプトは「歴史を感じる憩いの広場」。修景ゾーンは現存する国指定重要文化財の西手櫓(やぐら)を生かすほか、岡山藩主が晩年を過ごした西の丸御殿の庭園跡の発掘調査を行って復元を検討する。

 広場ゾーンは一帯を天然芝生化し、飲食や物販の店舗を設置。イベントなどで近隣の旭川河畔や石山公園と一体的に利用する。災害時の避難場所として使える多目的施設も造る。

 観光客らの利便性を踏まえて駐車場ゾーンを設け、大型バスも止められるようにする。旧市民会館に残っているモザイクガラスなどレガシー(遺産)も施設の一部に活用する。

 市は24年度予算に測量費など1千万円を計上。25年度に設計を行い、26年度から着工する予定。定例記者会見で大森雅夫市長は「岡山城とともにアピールし、岡山の歴史そのものを感じてもらえるような場所にしていきたい」と述べた。

(2024年05月10日 12時28分 更新)

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