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日鉄、大統領選影響に言及 買収「選挙後は落ち着く」

 記者会見する日本製鉄の今井正社長(左)と森高弘副会長=9日午後、東京都千代田区
 記者会見する日本製鉄の今井正社長(左)と森高弘副会長=9日午後、東京都千代田区
 日本製鉄の森高弘副会長は9日の決算発表記者会見で、米鉄鋼大手USスチールの買収完了時期を9月末までから12月末までに延期したことについて「米大統領選が終われば落ち着いた議論ができる。できるだけ早い時期に完了したいが、選挙後でも悪い影響はないと今では思っている」との見解を示した。

 日鉄は当初「大統領選が近づくと政治的な思惑がうごめく」(森氏)として、11月に予定される選挙前の完了を目指していた。しかし昨年12月の買収方針発表後に全米鉄鋼労働組合が反発を強め、バイデン大統領も同調するなど政治案件化している。

 森氏は「強い意志を持って完了する姿勢は変わっていない」とも改めて強調した。

(2024年05月09日 20時47分 更新)

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