山陽新聞デジタル|さんデジ

夫妻殺人放火29年 情報提供を 児島署が駅で呼びかけ

事件解決に向け、情報提供を呼びかける捜査員=JR児島駅
事件解決に向け、情報提供を呼びかける捜査員=JR児島駅
 1995年4月に倉敷市児島上の町で発生した夫妻殺人放火事件が未解決のまま29年となることから、児島署の捜査本部は26日、JR児島、上の町の両駅で駅利用者にチラシを配って情報提供を呼びかけた。

 事件は4月28日未明に発覚。農業角南春彦さん=当時(70)=方から出火し、焼け跡からいずれも胸などを刺され首を切断された角南さんと妻翠さん=同(66)=の遺体が見つかった。公訴時効(15年)を迎える直前の2010年4月、時効を廃止する改正刑事訴訟法が成立・即日施行され、岡山県警は現在も19人体制で捜査を続けている。

 両駅には県警捜査1課と同署から計13人が朝の通勤・通学時間帯に合わせて訪れ、児島駅では「未解決事件の情報提供をお願いします」と声をかけながら、事件の概要や通報先を記したチラシを手渡した。

 同署によると、これまでに寄せられた情報は23年度の5件を含め計275件。同署の嘉数雄教刑事官は「一つの情報提供が事件解決の糸口になる。どんなささいなことでも知らせてほしい」と訴えた。情報提供は捜査本部(086―473―0110)。

(2024年04月26日 12時04分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ