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天皇、皇后両陛下 5月に岡山訪問 全国植樹祭臨席や真備の復興視察

 岡山県は25日、天皇、皇后両陛下が「第74回全国植樹祭」出席などのため、5月25日から1泊2日の日程で県を訪問されると発表した。両陛下の来県は2019年の即位後初めてとなる。26日は西日本豪雨で被災した倉敷市真備町地区で復興状況を視察する。

 両陛下は5月25日午前、特別機で岡山桃太郎空港に到着。午後に岡山工業高(岡山市北区伊福町)を訪れ、生徒から学校活動について説明を受けるなどする。その後、岡山コンベンションセンター(同駅元町)で国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールの入賞作品を視察したり、緑化功労者と懇談したりする。

 2日目は午前、ジップアリーナ岡山(同いずみ町)で開かれる全国植樹祭で「お手植え」と「お手播(ま)き」をし、県内の高校生らが披露するアトラクションを鑑賞。午後は倉敷市真備町地区に入り、復興防災公園・まびふれあい公園(同市真備町箭田)で伊東香織倉敷市長から復興状況の説明を聞き、被災者や支援者と交流する。

 全国植樹祭は両陛下が臨席される「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つで、県内への行幸啓は西日本豪雨の被災地見舞いを除くと05年の岡山国体以来19年ぶり。天皇陛下が岡山を訪れるのは皇太子時代の16年全国高校総体以来8年ぶり、皇后さまは初めてとなる。

 伊原木隆太岡山県知事の話 全国植樹祭を多くの人々が森林や環境について考え、行動を見つめ直すきっかけにしていきたいと考えている。天皇、皇后両陛下のご来県は森林にかかわる方々の大きな励みになるのはもちろん、県民の大きな喜びであり、県民挙げて心から歓迎申し上げる。

(2024年04月25日 20時12分 更新)

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