山陽新聞デジタル|さんデジ

28日ファジ戦 ネットで手話実況 岡山放送、Jリーグ中継で初

「手話実況」のPR動画を撮影するファジアーノ岡山のGKブローダーセン選手=政田サッカー場
「手話実況」のPR動画を撮影するファジアーノ岡山のGKブローダーセン選手=政田サッカー場
 サッカーJ2ファジアーノ岡山と岡山放送は28日午後1時から岡山市のシティライトスタジアムであるJ2第12節「ファジアーノ岡山―清水戦」に合わせ、手話を使った実況をインターネットで生配信する。誰もが当たり前に観戦を楽しめる環境をつくる試みで、Jリーグの中継で「手話実況」を取り入れるのは全国初という。

 手話実況は岡山放送のテレビ中継と同時に同社の公式ユーチューブで公開する。アナウンサーの実況をまず健聴者が手話で通訳。それを香川・丸亀国際ハーフマラソン(2月)で手話実況を務めた早瀬憲太郎さんら4人の聴覚障害者が身ぶり手ぶりに豊かな表情も交え、臨場感たっぷりに伝える。デフサッカー日本代表の江島由高さんも解説で加わり、選手情報も発信する。

 ファジアーノも選手が試合をPRする手話動画を制作するなど協力した。GKブローダーセン選手は「ゴールを決めたらたくさん拍手してください」と手話で応援を呼びかけた。PR動画は公式ユーチューブのほか、27日からテレビCMでも流す。

 スマートフォンなどを使えば試合会場でも手話実況を見ることができる。ファジアーノと岡山放送は「障害の有無にかかわらず、サッカーの魅力を多くの人に体感してもらいたい」としている。

 問い合わせは岡山放送(086―941―8881)。

(2024年04月25日 18時39分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ