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栄西の遺徳しのび京都で四頭茶会 茶道愛好家ら500人 誕生日祝う

古式作法にのっとって行われた建仁寺の四頭茶会
古式作法にのっとって行われた建仁寺の四頭茶会
 臨済宗の開祖で中国から喫茶の風習を伝えた栄西(岡山市出身、1141~1215年)の誕生日を祝う四頭茶会(よつがしらちゃかい)が20日、京都市の建仁寺で開かれた。全国の茶道愛好者ら約500人が「茶祖」の遺徳をしのんだ。

 栄西禅師賛仰会顧問を務める山陽新聞社の越宗孝昌相談役も出席。栄西禅師像の掛け軸や香炉などが飾られた方丈で、臨済宗建仁寺派管長の小堀泰巌老大師らが法要を営んだ後、茶会名の由来である4人の正客が各6人の相伴客とともに着席。椅子に座ったまま客が茶わんをささげ持ち、僧がその場で湯を注いで茶をたてる古式作法にのっとって味わった。

 四頭茶会は1954年から、栄西が創建した建仁寺で開催。千利休がわび茶を大成する以前の古式茶礼を伝えており、その茶礼は京都市の無形民俗文化財になっている。

 28日には岡山市の後楽園で「栄西禅師賛仰献茶式・大茶会」(山陽新聞社など主催)が開かれる。

(2024年04月20日 22時03分 更新)

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