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「大堀相馬焼」登り窯に火入れ 原発事故で14年ぶり、福島浪江

 14年ぶりに火入れされた「陶芸の杜おおぼり」の登り窯=11日午前、福島県浪江町
 14年ぶりに火入れされた「陶芸の杜おおぼり」の登り窯=11日午前、福島県浪江町
 東京電力福島第1原発事故で昨年3月まで帰還困難区域に含まれていた、福島県浪江町大堀地区にある国指定伝統的工芸品「大堀相馬焼」の物産会館「陶芸の杜おおぼり」で11日、登り窯に14年ぶりに火が入った。3日間かけて地元児童や町民の約800作品を焼き上げる。

 午前6時ごろ、大堀相馬焼協同組合理事長の半谷貞辰さん(71)らが、煙突を含め全長6メートルの窯に火を付けたまきを入れると、白煙が立ち込めた。窯元が交代でまきをくべ、温度を1250度まで上げる。避難先の福島市で作陶を続ける半谷さんは「原発事故後休業している窯元の分も頑張りたい」と決意を口にした。

(2024年04月11日 10時21分 更新)

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