山陽新聞デジタル|さんデジ

極超音速ツィルコン5発発射 ロシア、キーウに1月以降

 【キーウ共同】ウクライナの首都キーウ(キエフ)市の当局は1日、ロシア軍が1月以降、キーウに対して、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」計5発を発射したと明らかにした。ロシアの主張によると、ツィルコンはマッハ9(音速の9倍)の高速で飛行し、射程千キロ以上とされる。

 米国による支援の停滞で防空態勢に不安を抱えるウクライナにとって、新たな脅威となる恐れが指摘されている。

 市当局によると、ロシア軍が今年に入ってキーウに発射したのはツィルコンに加え、極超音速ミサイル「キンジャル」11発、弾道ミサイル「イスカンデルM」6発、巡航ミサイル「Kh101」113発など。無人機48機も使われた。

 ツィルコンやキンジャル、高速で標的に落下する弾道ミサイルは迎撃が難しいとされる。ウクライナのゼレンスキー政権は欧米に対し、都市部を防衛するために防空システムを追加供与するよう繰り返し求めている。

 ロシアのプーチン大統領はツィルコンについて「世界に比類のない最新兵器」だと主張した。

(2024年04月02日 07時53分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ