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学習支援サイト「キミスタ」開発 山陽新聞社、4月から高校に提供

「キミスタ」トップページのイメージ
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 山陽新聞社は、新聞を活用した学習支援サイト「キミスタ」を開発した。掲載記事の一部を、生徒の関心や教科書の内容に即した30のキーワードで分類し、読み解くことができる機能が柱。地域と全国の話題をバランスよく届ける地方紙の特性を生かし、情報活用力の向上や主体的で深い学びをサポートする。4月から岡山県内高校に試用版を提供する。

 教員と生徒個人が所有する情報端末で使える仕様。第1弾として三つの機能を搭載する。

 メインの「ニュースを調べる」は、環境、産業、教育といった6ジャンルごとにキーワードを五つ設け、テキストと紙面切り抜きイメージで記事を表示する。キーワードは「温暖化」「平和」「部活動」など、社会や身近な課題をとらえた領域を網羅。記事への意見や要約を書き込む機能もあり、自分のメモを蓄積できるほか、クラス内や教員との共有も可能にした。

 「ニュースを読む」は毎日1~3本程度の記事を配信。20年以上の経験がある記者が、内容の深さや問いの立てやすさなど多面的な視点から話題を届けていく。学校情報や高校生向けの催しを発信するお知らせコーナーも設ける。

 サイト提供と合わせ、人的な支援も行う。情報の扱い方など新聞社の持つノウハウに関し、学校の要望に応じて記者を派遣する。

 昨年6月から岡山県内の高校約80校でニーズを聞き取り、システムに反映させた。課題解決力を育てる「総合的な探究の時間」をはじめ、国語、公民といった教科のほか、朝の学習や小論文・面接対策での活用を見込む。今後試用版を希望する高校を募るとともに、他企業や大学にも連携を呼びかけてコンテンツを拡充していく。

 問い合わせは山陽新聞社教育サポートセンター(086―803―8075、kimisuta@sanyonews.jp)。

(2024年03月22日 07時00分 更新)

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