山陽新聞デジタル|さんデジ

福島・大熊町で13年ぶり卒業式 原発事故後初、2人が巣立つ

 義務教育学校「学び舎ゆめの森」で開かれた卒業式で、卒業証書を受け取る生徒=13日午前、福島県大熊町
 義務教育学校「学び舎ゆめの森」で開かれた卒業式で、卒業証書を受け取る生徒=13日午前、福島県大熊町
 東京電力福島第1原発事故に伴う避難先の福島県会津若松市から、昨年4月に同県大熊町へ帰還した町立義務教育学校「学び舎ゆめの森」で13日、中学3年に当たる9年生2人の卒業式が開かれた。大熊町の子どもが町内で学校を巣立つのは、原発事故後初めてで13年ぶり。

 南郷市兵校長は、卒業する石井埜乃佳さん(15)と斎藤羽菜さん(15)に「自由に生きよ。悩んだ時はゆめの森の仲間の顔を思い浮かべてください」とエールを送った。

 斎藤さんは学校の町内帰還に関し「私たちを快く迎えてくれ、ありがとうございます」と感謝を伝えた。

 第1原発が立地する大熊町は2011年4月に役場機能を会津若松市に移転した。

(2024年03月13日 12時39分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ