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国と東電、訴え退けを主張 処理水差し止め訴訟初弁論

 東京電力福島第1原発=2月
 東京電力福島第1原発=2月
 東京電力福島第1原発で昨年8月に始まった処理水海洋放出を巡り、住民や漁業者ら計約360人が国、東電に放出の差し止めを求めた訴訟の第1回口頭弁論が4日、福島地裁(小川理佳裁判長)で開かれ、国と東電はいずれも訴えを退けるよう求めた。原告側弁護団によると、処理水差し止め訴訟は全国初。

 訴状では、海洋放出は市民が平穏に生活する権利を侵害し、漁業者のなりわい回復を困難にすると主張。放出に関する東電の実施計画や関連設備の検査を合格とした国(原子力規制委員会)の処分取り消しのほか、東電に放出禁止を求めている。

(2024年03月04日 16時33分 更新)

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