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月着陸船、休眠状態前最後の通信 米企業「お休み、オディ」

 月の南極近くに着陸した「ノバC」(右)が米国時間2月27日に撮影した画像。中央左付近がクレーター(インテュイティブ・マシンズ提供、共同)
 月の南極近くに着陸した「ノバC」(右)が米国時間2月27日に撮影した画像。中央左付近がクレーター(インテュイティブ・マシンズ提供、共同)
 【ワシントン共同】民間企業による世界初の月面着陸に成功した米インテュイティブ・マシンズは2月29日、着陸船「ノバC」から最後のデータを受信したとX(旧ツイッター)で発表した。オデュッセウスと名付けた機体に「お休み、オディ。また連絡できたらいいな」と呼びかけた。

 月の南極近くの着陸点は夜になるため、太陽電池による発電が終了して休眠状態に入る。搭載機器は低温に耐えるようにできていないが、同社は太陽光が再び十分に当たる3週間ほど後に通信再開を試みる。

 ノバCは22日に米航空宇宙局(NASA)の科学機器などを積んで月面着陸に成功、複数の画像や観測データを地球に送信した。

(2024年03月01日 16時39分 更新)

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