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ガザ死者3万人超と米CNN報道 イスラエル、攻撃拡大方針崩さず

 28日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハで、捜索や救助活動をする住民(ゲッティ=共同)
 28日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハで、捜索や救助活動をする住民(ゲッティ=共同)
 イスラエル軍の攻撃現場で捜索救助活動を行う地元住民ら=2月28日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハ(ゲッティ=共同)
 イスラエル軍の攻撃現場で捜索救助活動を行う地元住民ら=2月28日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハ(ゲッティ=共同)
 【エルサレム共同】米CNNテレビは29日、パレスチナ自治区ガザで昨年10月に始まったイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘によるガザ地区の死者が3万人を超えたと報じた。民間人の犠牲や人道危機が拡大し、国際社会の停戦圧力は強まるが、軍は攻勢を強める構えだ。避難民ら150万人が密集するガザ最南部ラファにも地上侵攻する方針で、一層の被害が懸念される。

 ガザ保健当局によると、28日にはガザ北部の2病院で子ども計6人が脱水症状や栄養失調で死亡。27日にも幼児2人が同様に犠牲になっており、直接の爆撃ではなく、避難生活の中で亡くなる関連死が増える可能性がある。保健当局は子どもや妊婦に飢餓が拡大、数千人が死亡する恐れがあるとして緊急支援を求めている。

 ガザでは、イスラエルの封鎖で十分な支援物資が届かず、水や食料が極度に不足。イスラエルと米国、エジプト、カタールは先週、40日間の休戦案に大筋合意したが、イスラエルとハマスはいずれも早期の合意実現に慎重だ。

(2024年02月29日 18時25分 更新)

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