山陽新聞デジタル|さんデジ

子ども会陽 迫力の真木争奪戦 美作・安養寺、小学生ら70人

本真木をつかもうと手を伸ばす児童たち
本真木をつかもうと手を伸ばす児童たち
 美作市林野の安養寺で10日にあった市重要無形民俗文化財の裸祭り・安養寺会陽は、4年ぶりの「大人会陽」に先駆けて「子ども会陽」が行われ、未就学児と小学生約70人が大人に負けない迫力で真木(しんぎ)を奪い合った。

 男児は締め込み姿、女児は体操服の上にさらしを巻いて参加。「わっしょい、わっしょい」と声を上げて林野のまちを練り歩き、境内に戻ると争奪戦が始まった。本真木は未就学児、低学年、中学年、高学年で各1本。観音堂そばの渡り廊下から投下されると、子どもたちは懸命に手を伸ばして競り合い、10分超の長期戦もあった。

 本真木を手にして納所に駆け込んだ岡山市立雄神小6年赤坂珈音さん(12)は「途中からつかめて、引っ張ったら取ることができた。すごくうれしい」と話した。

 この日の夜の大人会陽では、林グループの公務員藤原貴憲さん(37)=同市南区=と、寺坂グループの自営業牧野匡洋さん(41)=同市東区=が本真木を獲得し、福男となった。

 会陽は17、18日に後祭りの観音祭が開かれ、18日午前9時半からの柴燈(さいとう)大護摩供養で一連の行事を締めくくる。

(2024年02月13日 16時38分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ