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発生源可能性高い活性炭 備前に 吉備中央・有害物質問題

ブルーシートをかけて保管されている使用済み活性炭入りの「フレコンバッグ」=備前市穂浪
ブルーシートをかけて保管されている使用済み活性炭入りの「フレコンバッグ」=備前市穂浪
 岡山県吉備中央町の浄水場から有害な有機フッ素化合物が確認された問題で、県が発生源の可能性が高いとみている使用済み活性炭が備前市穂浪の倉庫に移されていたことが9日、県や備前市への取材で分かった。

 県などによると、活性炭を梱包(こんぽう)した大型袋「フレコンバッグ」約600個が屋根付きの倉庫内に置かれ、ブルーシートがかけられている。昨年11月に搬入されたといい、吉備中央町内の資材置き場で長年保管していた地元企業が町内の自社事業所に撤去した後、全量が備前市に持ち込まれたとみられる。県は「適正に管理されている」として現場の状況確認を継続する考え。

 資材置き場は浄水場の水源近くにあり、県の調査で活性炭が置かれていた周辺の土壌から高濃度の有害物質が検出された。

 共産党備前市議団は9日、市民の安全と健康を最優先に対処するよう求める申し入れ書を市に提出。受け取った藤森仁美市民生活部長は「適正に保管され、速やかに処分されるよう県に働きかけていく」と述べた。

(2024年02月09日 20時54分 更新)

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