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円下落、一時145円98銭 3週間ぶり円安ドル高水準

 日本円と米ドルの紙幣(ロイター=共同)
 日本円と米ドルの紙幣(ロイター=共同)
 【ニューヨーク共同】5日の欧米外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=145円98銭と昨年12月中旬以来、約3週間ぶりの円安ドル高水準を付けた。米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢となった。

 一巡後は米長期金利が低下傾向となったため、円を買い戻す動きも出た。ニューヨーク市場の午後5時現在は前日と同じ1ドル=144円56~66銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1・0935~45ドル、158円26~36銭。

 朝方発表された昨年12月の米雇用統計で非農業部門の就業者数の増加幅が市場予想を上回り、労働市場が堅調なのが示された。このため、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げを始めるとの観測が後退した。

 能登半島地震を受けて日銀がマイナス金利を早期に解除することが困難になったとの見方も円売りを後押ししている。

(2024年01月06日 08時10分 更新)

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