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岡山県 珠洲市へ保健師チーム派遣 能登地震 岡山、倉敷市とも連携

中国地方知事会のウェブ会議に出席し、迅速な支援の投入方針を確認する伊原木知事(左)=岡山県庁
中国地方知事会のウェブ会議に出席し、迅速な支援の投入方針を確認する伊原木知事(左)=岡山県庁
 岡山県は5日、石川県能登地方を震源とする能登半島地震の被災地を支援するため職員を派遣することを決めた。岡山、倉敷市と連携して被災者の健康相談などに当たる保健師チームを投入する。加えて岡山市では給水作業を担う職員を、倉敷市は災害廃棄物処理に取り組む職員をそれぞれ派遣。伊原木隆太知事は中国地方知事会のウェブ会議に出席し、各県が支援要請に迅速に対応する方針を確認した。

 保健師チームは石川県から厚生労働省を通じて岡山側に要請があり、特に被害が大きい石川県珠洲市に派遣する。2月末まで岡山県と岡山、倉敷市のチームが入れ替わりながら、避難所で被災者の健康状況の確認などに取り組む。第1陣として県チームの4人が6日に出発し、13日まで活動する予定。

 岡山市は6~10日の間、職員4人と給水車1台を派遣する。現地が大規模な断水が発生していることを受け、日本水道協会が同市に出動を要請した。

 倉敷市では職員2人が5日に石川県七尾市に向けて出発した。10日まで災害廃棄物の仮置き場設営や処理業者への委託業務を支える。2人とも西日本豪雨で対応経験があり、環境省の災害廃棄物処理支援員制度に登録しており、同省と七尾市から派遣要請を受けた。

 一方、中国地方知事会は5日のウェブ会議で、各県が速やかに支援できるよう準備を進めることを確認。伊原木知事は終了後の取材に「今回の支援は西日本豪雨の恩返しでもある。できる限り要請に応えたい」と述べた。

(2024年01月05日 21時11分 更新)

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