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北朝鮮、ロシアにミサイル提供 ウクライナで実戦使用と米高官

 米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官(ロイター=共同)
 米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官(ロイター=共同)
 【ワシントン共同】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日の記者会見で、北朝鮮が複数の短距離弾道ミサイルと発射装置をロシアに提供したと明らかにした。ロシアが昨年末以降、ウクライナに対しこの弾道ミサイルを発射したとし、今後も実戦使用を続ける可能性があると警告した。北朝鮮からロシアへの弾道ミサイルの提供に関する情報開示は初めて。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、ロシアがイランにも短距離弾道ミサイルの供与を求めており、早ければ今春に納入される可能性があると報じた。米政権はロシアと北朝鮮、イランの軍事協力強化に警戒を強めており、機密情報を積極的に公開することでけん制している。

 ロシアは保有するミサイル数が少なくなっているとみられ、友好国などからも調達したい考え。

 米政府によると、ロシア軍は北朝鮮から提供を受けた弾道ミサイルのうち少なくとも1発を昨年12月30日にウクライナ南部ザポロジエ州に発射した。今月2日にも複数の北朝鮮製弾道ミサイルを発射した。

(2024年01月05日 09時25分 更新)

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