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免許選ばないEVトラック いすゞ、物流懸念に対応

 いすゞ自動車が発売する電気自動車(EV)の小型トラック「エルフミオEV」
 いすゞ自動車が発売する電気自動車(EV)の小型トラック「エルフミオEV」
 いすゞ自動車は5日、電気自動車(EV)の小型トラック「エルフミオEV」を発売する。車両総重量が3・5トン未満のため、普通免許で運転できるのが利点だ。ドライバーの残業規制強化で物流危機が懸念される「2024年問題」に対応し、運転手を選ばないEVトラックとして普及を狙う。

 エルフはいすゞの主力車種で、昨年3月にエルフEVを投入していた。エルフミオEVはリース販売のため、価格は非公表。いすゞは主流のディーゼルでも3・5トン未満のエルフミオを発売する計画で、エルフミオEVと合わせ年間4千~8千台の販売を目指す。

 17年に施行された改正道路交通法は、3・5トン以上7・5トン未満の車両を運転できる「準中型免許」を新設した。一方、新たに取得した普通免許では3・5トン以上の車両は運転できなくなった。

 日野自動車も22年夏、3・5トン未満の小型EVトラック「デュトロ Z(ズィー) EV」を発売した。EVは1回の充電で走れる距離は限られるが静粛性などに優れる。

(2024年01月05日 05時00分 更新)

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