山陽新聞デジタル|さんデジ

あの人の笑顔に会いに古里へ 岡山県内、帰省ラッシュ本格化

帰省客らで混み合うJR岡山駅下り新幹線ホーム=29日午前8時54分
帰省客らで混み合うJR岡山駅下り新幹線ホーム=29日午前8時54分
帰省ラッシュの車で混雑する吉備サービスエリアの駐車場=29日午前11時52分
帰省ラッシュの車で混雑する吉備サービスエリアの駐車場=29日午前11時52分
 年末年始を古里で過ごす人たちの帰省ラッシュが29日、本格化した。新型コロナウイルスの5類移行後初めての年の瀬となり、岡山県内の鉄道主要駅や空港は多くの家族連れらで混み合った。東海道・山陽新幹線「のぞみ」は混雑緩和などのため来年1月4日まで全席指定席となり、東京発の下りは日中ほぼ満席だった。

 JR岡山駅下りホームはスーツケースやお土産の紙袋を手にした人が行き交った。東京から玉野市にある父親の実家へ向かう高校3年男子(18)は昨年末、新型コロナの流行「第8波」により帰省を断念したと言い「久しぶりに祖父母に会える。祖母が作ってくれたおせち料理を囲み、家族でゆっくり過ごしたい」と笑顔を見せた。

 JR西日本と東海はこの年末年始から繁忙期に合わせ、のぞみの自由席をなくして全席指定席に変更。横浜市から家族とともに岡山市の実家に帰るため利用した会社員男性(38)は「立ったまま乗る人は見られず、車内が混雑しなくて快適だった」と話した。

 JR各社によると、新幹線下りの指定席は東京―岡山が始発から午後6時台までほぼ満席となり、同7時以降も空席は少なかった。在来線は岡山行きの特急南風14号(高知発午後0時13分)が200%に達した。

 岡山桃太郎空港では、東京からの全10便がほぼ満席。岡山発の沖縄便もほとんどの席が埋まった。

 高速道路は、山陽自動車道下り線の福山サービスエリア(SA、福山市)付近で、事故のため最大約12キロの渋滞が発生。同下り線の吉備SA(岡山市)では正午前から関東、関西ナンバーの車が次々と立ち寄り、駐車場の7~8割を埋めた。

 Uターンのピークは1月3日の見込み。

(2023年12月29日 19時27分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ