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転職希望、初の1千万人超 6人に1人、終身雇用変化

 東京・丸の内の交差点を行き交う人たち=2020年8月
 東京・丸の内の交差点を行き交う人たち=2020年8月
 転職を希望する人が今年7~9月平均で1035万人に達し、四半期ベースで初めて1千万人を超えたことが29日、総務省の労働力調査の推計値で分かった。全国の就業者は6768万人で、6人に1人が転職を望んでいる計算になる。終身雇用に対する意識の変化、収入や長時間労働の不満に加え、人手不足で労働者側の「売り手市場」の様相が強まっていることが背景だ。

 7~9月の転職希望者を年齢別でみると、25~34歳が273万人と最も多かった。次いで45~54歳が243万人、35~44歳も226万人と200万人を上回った。

 55~64歳は140万人、15~24歳は100万人となった。65歳以上も54万人いた。男女別では、男性が527万人、女性は507万人。実際に転職したのは希望者の約3割に当たる325万人と推計した。

 来年2月発表の2023年平均の転職希望者は、年平均として初めて1千万人を超える公算が大きい。転職希望者数を含む労働力調査は、無作為に選んだ全国1万世帯に実施し、3カ月に1度推計値を公表している。

(2023年12月29日 17時06分 更新)

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