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トライフープ 雇調金を不適切受給 B3、けん責と制裁金の処分

 バスケットボール男子のBリーグ3部(B3)は27日、トライフープ岡山が新型コロナウイルス禍で従業員の休業手当の一部を国が補填(ほてん)した雇用調整助成金で不適切な受給があったとして、けん責と制裁金50万円の処分を科したと発表した。

 クラブによると、リーグ戦の中止やスクール活動の停止で売り上げが減少していた2020年春から22年夏にかけて助成を受けた。同年12月以降の岡山労働局の調査で、従業員の勤務時間が申請と異なる▽休業時に行ったスキル向上を図る教育訓練が受給要件を満たしていない―などの事例が複数判明。今年8月22日付で支給決定が取り消された。クラブは受給額を公表していないが、既に全額を返還したという。

 中島聡代表は「助成金制度への理解が不十分だった。真摯(しんし)に反省し、心からおわび申し上げます」と陳謝。労務管理の見直しなど再発防止に努めているとし、中島代表は役員報酬の20%を1年間、自主返納する。

(2023年12月27日 19時49分 更新)

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