山陽新聞デジタル|さんデジ

生きづらい若者の思い受け止めて 悠々ホルンさんライブ&トーク

子どもたちの“SOSソング”を熱唱する悠々ホルンさん
子どもたちの“SOSソング”を熱唱する悠々ホルンさん
 生きづらさを抱える青少年の思いを代弁するシンガー・ソングライター悠々ホルンさん(37)=千葉県在住=のライブ&トークが23日、岡山県生涯学習センター(岡山市北区)で開かれた。10代の頃、家庭環境から不登校や2度の自殺未遂を経験したホルンさんは「子どもの異変に気付ける人が増えてほしい」と訴えた。

 「SOSソングライター」と呼ばれるホルンさんは10年以上前から若い世代の悩みや苦しみのメッセージをメールや手紙で受け止め、自身の体験とともに歌にしてきた。

 会場ではさまざまな心の叫びを伝える歌を熱唱。「外見、体調、行動の異変はつらい状況を示すサインかもしれない。声を上げられない子もいるが、関わりを続ける中で打ち明けてくれることがある」と話し、「クリスマスやお正月の幸せな雰囲気と自分を比較して、いつも以上に苦しんでいる子がいることも知ってほしい」と呼びかけた。

 ライブ&トークは乳児院や児童養護施設の子どもに寄り添う一般社団法人ぐるーん(岡山市北区)と岡山市が、心に傷を負った児童らとの関わり方を考える学習会として開催。約40人が参加した。

(2023年12月23日 16時11分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ