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雪で車の立ち往生 迅速に救出を 岡山国道事務所、予報受け訓練

緊急脱出用チェーンを装着して手順を確認する参加者
緊急脱出用チェーンを装着して手順を確認する参加者
 国土交通省岡山国道事務所(岡山市北区富町)は20日、雪で立ち往生した車の発生に備え、救出業務を担う事業者向けに緊急脱出用タイヤチェーンの装着訓練を同事務所で行った。岡山県北部では21日から降雪が予想されていることを受けて急きょ企画。昨季は県内で立ち往生が相次いだことも踏まえ、同事務所は事業者に脱出用チェーンの活用を推奨しており、交通への影響を最小限に食い止めたいとする。

 同事務所が救出業務を委託する事業者のうち、岡山、津山市などの4社から約10人が参加した。講師を務めた日本自動車連盟(JAF)岡山支部の職員が輪っか状のチェーンをタイヤにかけ、ホイールの穴からベルトを通して固定する手順を実演。参加者も実際に作業し、一連の流れを確認した。

 県北部で記録的な積雪となった今年1月には雪にタイヤがはまったり、スリップしたりして立ち往生が続発。津山市の国道53号などが通行止めを余儀なくされた。岡山国道事務所は「立ち往生で渋滞になれば物流などへの影響は甚大だ。発生時は迅速に対応したい」としつつ、「防止にはドライバーの協力が欠かせない。降雪時の運転はなるべく避け、やむを得ない場合は冬用タイヤやチェーンの装着を」と呼びかけている。

 岡山地方気象台によると、県北部では21日からの強い寒気の影響で23日未明にかけて降雪が見込まれ、山地では10センチ程度の積雪が予想されている。

(2023年12月20日 15時41分 更新)

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