山陽新聞デジタル|さんデジ

真備「堤防天端道路」25日開通 小田川バイパス堤防上に整備

国交省が整備した自転車・歩行者専用道。左隣が岡山県道下原船穂線バイパス
国交省が整備した自転車・歩行者専用道。左隣が岡山県道下原船穂線バイパス
 西日本豪雨で大きな被害を受けた倉敷市真備町地区を流れる小田川と高梁川の合流点付け替え工事で、国土交通省は19日、新設した小田川バイパス堤防上の自転車・歩行者専用道「堤防天端(てんば)道路」が完成したと発表した。25日午前10時に開通する。

 道路は幅7メートルで、倉敷市船穂町柳井原地区の延長約2キロ。現在の合流点そばの柳井原貯水池に沿って、国が2020年度から整備を進めていた堤防上に敷設している。

 被災地の交流人口増加を目的に、市が真備町地区などに設けるサイクリングロードのコースに組み込まれる見通しで、国と市が協議している。

 堤防沿いを走る「岡山県道下原船穂線バイパス」の760メートル区間も同時に開通。完成記念イベントとして23日午前10時~正午、両道路を住民らに開放する。

 国交省は「復興事業の視察やレジャーで活用してもらい、にぎわいづくりに貢献できれば」としている。

 付け替え工事は19年6月に着手し、進捗(しんちょく)率は90%(15日現在)。総事業費は約474億円。

(2023年12月19日 20時36分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ