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ハマス掃討作戦を堅持 人質誤射でイスラエル首相

 17日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の攻撃があった場所を調べる人たち(ロイター=共同)
 17日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の攻撃があった場所を調べる人たち(ロイター=共同)
 イスラエル軍が17日に公開したパレスチナ自治区ガザとされる場所に展開する軍戦車(ロイター=共同)
 イスラエル軍が17日に公開したパレスチナ自治区ガザとされる場所に展開する軍戦車(ロイター=共同)
 イスラエル軍が17日に公開したパレスチナ自治区ガザとされる場所に展開する兵士(ロイター=共同)
 イスラエル軍が17日に公開したパレスチナ自治区ガザとされる場所に展開する兵士(ロイター=共同)
 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は16日、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに拘束されていた人質3人を軍が誤って射殺したことを受け記者会見し「人質を取り戻すためにも勝利のためにも軍事的圧力は必要だ」と述べ、ハマス掃討作戦を堅持する姿勢を表明した。

 一方、首相府は17日、イスラエルとガザ南部境界のケレムシャローム検問所を再開したと発表した。これまではガザとエジプトの境界にあるラファ検問所が唯一の支援物資の搬送路だった。ガザでは食料事情が悪化する中、人道支援拡大が期待される。

 人質家族らの間ではガザ侵攻より交渉での人質解放を優先すべきだとの声が高まるが、ハマス掃討への支持は根強い。軍によるとハマスはなお130人前後を拘束中。

 人質解放を巡っては、カタールのムハンマド首相兼外相とイスラエル対外特務機関モサドのバルネア長官が15日、欧州で会談。カタールはイスラエルとハマスの仲介役を務める。ハマス幹部はイスラエルがガザ侵攻をやめるまで追加の人質解放には応じないと主張しており、双方の隔たりは大きい。

(2023年12月17日 22時43分 更新)

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