性別適合手術を受けていないトランスジェンダーの臼井崇来人(たかきーと)さん(50)=岡山県新庄村=が15日、岡山家裁津山支部に戸籍上の性別を女性から男性に変更する家事審判を申し立てた。10月に最高裁が性別変更に手術を事実上求める性同一性障害特例法の規定を違憲としたことを受け、2度目の申し立て。同日、津山市内での記者会見で「社会の理解が進み、誰もが自分らしく生きることが可能な社会になってほしい」と訴えた。
臼井さんが2016年に同様の申し立てを行った際は一審、二審ともに退けられ、19年の最高裁決定でも「現時点で規定は合憲」と認められなかった。代理人の大山知康弁護士によると、最高裁の違憲判断を踏まえ、今回は性別変更が認められる可能性が高いという。
特例法について最高裁は10月、別の当事者の審判で、卵巣や精巣の除去といった性別適合手術を事実上求める「生殖能力要件」を違憲で無効と初めて判断した一方、変更後の性器部分に似た外観を求める「外観要件」について高裁に審理を差し戻した。...
臼井さんが2016年に同様の申し立てを行った際は一審、二審ともに退けられ、19年の最高裁決定でも「現時点で規定は合憲」と認められなかった。代理人の大山知康弁護士によると、最高裁の違憲判断を踏まえ、今回は性別変更が認められる可能性が高いという。
特例法について最高裁は10月、別の当事者の審判で、卵巣や精巣の除去といった性別適合手術を事実上求める「生殖能力要件」を違憲で無効と初めて判断した一方、変更後の性器部分に似た外観を求める「外観要件」について高裁に審理を差し戻した。...
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(2023年12月15日 22時31分 更新)