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林原が「エコレールマーク」取得 商品輸送に鉄道積極利用で評価

認定をアピールする林原のエコレールマーク
認定をアピールする林原のエコレールマーク
 バイオ企業の林原(岡山市北区下石井)は、輸送手段として鉄道を積極利用する企業を認定する国土交通省の「エコレールマーク」を取得した。商品輸送をトラックから鉄道に切り替える「モーダルシフト」を進めている点が評価された。

 鉄道は荷物を一度に大量に運ぶため、輸送量当たりの二酸化炭素(CO2)排出量がトラックより少なく、地球温暖化対策の有力手段とされる。マークは、貨物の遠距離輸送(500キロ以上)のうち鉄道の割合が15%以上、鉄道を使った遠距離輸送量が年間1万5千トン以上―などの基準を満たした企業に交付する。

 同社は、10年以上前から工場と物流施設間の商品輸送でモーダルシフトを推進。2022年度は鉄道の割合が40%と基準をクリアした。また個別商品の認定でも、主力製品の天然糖質・トレハロース(製品名「トレハ」)の鉄道輸送が44%と基準(30%以上)を上回った。

 いずれも11月に認定を受けた。今後、自社ウェブサイトにマークを表示するなどして取引先や消費者にアピールする。

 同社は30年度までに鉄道輸送の割合を50%以上に引き上げる目標を掲げており、「環境負荷の低減に積極的に取り組んでいきたい」としている。

 国交省は制度を設けた05年度以降、林原を含め100社と187品目を認定している。

(2023年12月05日 17時17分 更新)

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