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関西高にeスポーツルーム完成 部員「全国で戦えるチームに」

関西高のeスポーツ部が新たに練習拠点とするeスポーツルーム
関西高のeスポーツ部が新たに練習拠点とするeスポーツルーム
 関西高(岡山市北区西崎本町)の「eスポーツ部」に、最新型のゲーム用パソコンや高速回線を備えた新たな練習拠点が誕生した。競技に集中できる環境が整い、部員たちは悲願の全国大会出場へ向け技術を磨いている。

 練習拠点は、同高が7月から校内の空き教室(約100平方メートル)を改修して整備していた「eスポーツルーム」。パソコン22台やオンラインゲームに対応できる通信回線を導入。長時間座っても疲れにくい「ゲーミングチェア」も用意した。

 これまで授業でも使う通信回線のコンピューター教室で活動していただけに、2年男子(17)は「一瞬の時間差が勝敗に関わることもあるので、最新の設備はとても快適」と笑顔で話す。

 6日にあった完成式典には部員ら約30人が出席。同高を運営する学校法人関西学園の井上峰一理事長が「主体性を育む教育手段として、eスポーツを確立したい」とあいさつした。記念行事として、部員5人がeスポーツを学ぶ岡山市内の専門学校生とシューティングゲームで対戦。当初は押され気味だったもののチームプレーで逆転勝利し、大きな拍手が送られた。

 2018年度に創部し、約60人の生徒がゲームに打ち込む。今年3月には県内高校生のみが競う初の「県高校生eスポーツリーグ」で優勝を果たし、全国大会出場が悲願だ。

 部長の3年新川永太朗さん(18)は「自分の実力に向き合える環境ができたので言い訳できない。全国で戦えるチームになりたい」と意気込んでいる。

(2023年11月11日 17時29分 更新)

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