山陽新聞デジタル|さんデジ

地震と火災を想定 煙避け校庭へ 岡山・山南学園で体験型防災訓練

机の下に身を隠し、揺れが収まるのを待つ生徒
机の下に身を隠し、揺れが収まるのを待つ生徒
 秋の火災予防運動(9~15日)を前に、岡山市東区北幸田の義務教育学校・山南学園で7日、地震と火災に対応する体験型防災訓練があり、児童生徒や教職員ら約460人が有事の際の避難行動を学んだ。

 授業中に高知県南部を震源とするマグニチュード(M)8・0の地震が発生し、校舎3階から出火した―と想定。子どもたちは揺れが収まるまで机の下に身を隠した後、煙に見立てて校舎内に充満させた水蒸気を吸い込まないよう鼻と口を押さえ、模造のがれきや落下物を避けながら校庭へ逃げ出した。

 訓練は関東大震災(1923年)から100年の節目に合わせて実施。市東消防署や岡山大病院のスタッフも加わり、取り残された人の救出やけが人の救護に当たった。

 山南学園では初の大規模訓練で、8年生の生徒(14)は「本格的な訓練で緊張した。もし災害が起きたら訓練を生かしたい」と話した。

(2023年11月08日 15時53分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ