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鶴山公園に登城激励のプレート 津山市観光協会が設置 忍者言葉で

登城を促す標語プレートをPRする忍者隊のメンバー
登城を促す標語プレートをPRする忍者隊のメンバー
 国史跡・津山城跡(鶴山公園、津山市山下)の石段に「ござる」「じゃ」といった忍者言葉が入ったフレーズで登城を叱咤(しった)激励する18枚の標語プレートがお目見えした。三の丸表中門跡から本丸に至るまでの難所を楽しく乗り越え、市民の健康づくりにも役立てる市観光協会の仕掛けで、26日まで設置する。

 プレート(縦20センチ、横180センチ)は表中門跡の「おのおのがた出陣じゃ!!」が起点。「お主、なかなか達者でござるな!!」「たわけ者!! 休んではならぬ!」などほめたり、戒めたりして登城を促す標語が数段おきに続き、本丸の最後の一段は「よう来たな!! あっぱれ! あっぱれ! あっぱれじゃ!!」で締めくくっている。外国人客に分かるよう英訳文も添えてある。

 市観光協会によると、南側切符売り場から本丸まで123段ある石段は城の魅力の一つだが、登城者泣かせのスポット。こうした状況を逆手に、攻めにくい城であることを体感し、運動不足解消の機会にしてもらおうと企画した。標語は2019年に市民有志で結成され、忍者衣装で城のPRや観光振興活動に取り組む「作州忍者鶴山(つるやま)隊」に依頼した。

 河部克己隊長(81)=同市=は「槍や鉄砲で敵を狙いやすいなど標語には強固な城の特色も織り交ぜた」とPR。同協会は「本丸にたどり着けば城下の素晴らしい眺めで達成感が味わえる。標語で石段を登るつらさを忘れてもらえたら」としている。

(2023年11月06日 16時44分 更新)

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