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岡山城刷新1年 催し多彩に祝う トークや武将隊演武 来場者満喫

記念イベントを楽しむ人たちでにぎわう岡山城天守閣前広場
記念イベントを楽しむ人たちでにぎわう岡山城天守閣前広場
 「令和の大改修」を終えてから1年を迎えた岡山城(岡山市北区丸の内)で3日、記念イベント「集え!岡山城」が始まった。城をテーマにしたトークショーや全国各地から駆け付けた武将隊の演武など多彩な催しで節目を祝っている。5日まで。

 天守閣前広場では甲冑(かっちゅう)姿の備州岡山城鉄砲隊による火縄銃の一斉射撃が披露され、白煙と火薬のにおいが広がった。中の段のステージでは、お城好きで知られる俳優石原良純さんらのトークショー、名古屋城(名古屋市)や島原城(長崎県)の武将隊による演武が繰り広げられた。子ども向けの甲冑着付け体験や国重要文化財・月見櫓(やぐら)の一般公開も人気を集めた。

 鉄砲隊の射撃を見学した岡山市立平井小5年の児童(10)は「音がすごくて迫力満点だった。城内には大きな刀が展示され、何度来てもわくわくする」と話していた。

 岡山市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社でつくるおかやま城下町物語実行委員会が主催。4、5日も著名人のトークショーや演武が予定されているほか、ご当地グルメや地酒の販売テントが並ぶ。

 戦国大名の宇喜多秀家が築いたと伝わる岡山城は1945年の岡山空襲で天守閣が焼失し、66年に再建された。2021年6月からの「令和の大改修」で漆黒の外壁を塗り直し、展示を全面刷新した。

 市によると、再オープンした昨年11月3月から今年11月2日までの天守閣入場者は47万1646人で、1年間の最多をほぼ半世紀ぶりに更新した。

(2023年11月03日 19時13分 更新)

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