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「蒜山こだわり大根」出荷始まる 寒締めで甘く、実太り良好

下蒜山の麓に広がる畑で、蒜山こだわり大根を収穫する井藤会長
下蒜山の麓に広がる畑で、蒜山こだわり大根を収穫する井藤会長
 岡山県内最大の大根産地・真庭市蒜山地域で、寒さにさらす寒締めで甘みを引き出した「蒜山こだわり大根」の出荷が31日、始まった。11月中旬にかけて行われ、深まる秋の味覚として県内のスーパーや百貨店、地元の農産物直売所などに並ぶ。

 霜にさらしながらたい肥や緑肥で育てるこだわり大根はみずみずしさに加え、夏採れに比べて糖度が1、2度高いのが特長。今季は7戸が2・1ヘクタールで栽培しており、例年並みの約100トンの収量を見込む。

 JA晴れの国岡山蒜山大根部会協議会の井藤文仁会長(64)の畑で初抜き式があり、生産者らが採れたての大根を両手に気勢を上げた。

 今季は夏場の好天に恵まれ、台風の影響も受けなかったことから実太りは良好という。井藤会長は「最近の朝晩の冷え込みで甘みもぐっと増し、おいしく仕上がっている。だしを染み込ませやすいので、これからの時季はおでんが一番」と話す。

(2023年10月31日 20時24分 更新)

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