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ハマス、人質の米国籍母娘を解放 戦闘開始以来初、カタールが仲介

 解放され、パレスチナ自治区ガザからイスラエルに戻る女性(右)と娘(左)=20日(イスラエル政府提供、AP=共同)
 解放され、パレスチナ自治区ガザからイスラエルに戻る女性(右)と娘(左)=20日(イスラエル政府提供、AP=共同)
 イスラム組織ハマスが解放した人質の米国籍母娘=撮影日不明(ロイター=共同)
 イスラム組織ハマスが解放した人質の米国籍母娘=撮影日不明(ロイター=共同)
 破壊された建物=20日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(ゲッティ=共同)
 破壊された建物=20日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(ゲッティ=共同)
 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは20日、拘束する人質のうち米国籍の女性と、その娘を解放したと通信アプリで発表した。イスラエル首相府は同日、軍部隊が2人の引き渡しを受けたと確認した。ハマスとイスラエル軍の戦闘が始まって以来、人質解放は初めて。約2週間ぶりの解放となった。

 ハマスは、カタールの尽力に応えて人道的見地から解放したと主張。条件次第でさらに解放する可能性を示唆した。バイデン米大統領は20日の声明で、カタールが仲介したことを明らかにした。「家族と間もなく再会できることを、私も大変喜んでいる」とし、さらなる解放に向けて努力を続けると強調した。

 赤十字国際委員会は20日、2人をイスラエルに移送したと発表。イスラエルメディアなどによると、米シカゴ在住の59歳女性と17歳の娘で、親族の誕生日に合わせてイスラエルを訪問中、ハマスの襲撃に巻き込まれた。

 イスラエル軍はハマスが少なくとも203人を拘束していると発表。ハマスは200~250人と主張している。

(2023年10月21日 08時54分 更新)

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