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岡山県の外国人も母国料理手軽に 西大寺の食材店開業へCF

ネパール産食材などを扱う店の開業を目指すグルンさん(右)と志歩里さん
ネパール産食材などを扱う店の開業を目指すグルンさん(右)と志歩里さん
開業予定の空き店舗前に立つグルンさん(右)と志歩里さん
開業予定の空き店舗前に立つグルンさん(右)と志歩里さん
ネパールの生産者から仕入れる予定の食材
ネパールの生産者から仕入れる予定の食材
 岡山県内で暮らす外国人が本格的な母国料理を手軽に味わえるよう、ネパール出身のグルン・ラズさん(32)=岡山市東区=が各国から調達した食材を扱う店を開業する。利用者と地域住民との交流を図るため地元農産物も販売。開業費を30日までクラウドファンディング(CF)で募っている。

 同西大寺中の商店街にある空き店舗を改装し、年内オープンを目指す。県内に約千人いるとされるネパール人のため、母国産の力強い香りのクミンやターメリックといった香辛料、豆、コーヒー、果物をそろえる。在留者が多いミャンマーやインドネシアなどの食材も並べる。現地生産者から直接調達して価格を抑え、規格外の地元農産品も安価で扱う。

 グルンさんは2013年に来日。専門学校卒業後、東京の卸売業者で働き、結婚を機に22年、妻・志歩里さん(30)の地元の同市に移住した。毎日カレーを食べる母国の習慣を続けるが、ネパール産食材を扱う店が岡山で見つからず不便に感じていた。交流のある外国人も同様の悩みを抱えていたため開業を決めた。

 目標額は100万円で仕入れや輸送に充てる。グルンさんは「母国の食材と地域との触れ合いを提供することで、外国人が慣れない岡山でも快適に暮らせるよう手助けしたい」と意気込む。

 CFは山陽新聞社や中国銀行が運営する「晴れ!フレ!岡山」のサービスを利用。返礼品は割引券やスパイスセットを用意した。詳細や支援は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/global-mart)。

(2023年10月14日 15時52分 更新)

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