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原発処理水の2回目放出へ準備 5日に開始、分析を継続

 東京電力福島第1原発=8月30日
 東京電力福島第1原発=8月30日
 東京電力は3日、福島第1原発の処理水の2回目となる海洋放出に向けた準備作業を始めた。8月から9月にかけての初回分と同じ約7800トンを放出する予定。原発周辺で海水に含まれる放射性物質トリチウムの分析も継続し、放出の透明性をアピールする。

 この日は放出予定の処理水1トンを1200トンの海水で希釈し、大型水槽に移した。水槽は約6割が満たされた状態で、トリチウム濃度が想定通りと確認できれば、5日に2回目の放出を始める。

 海洋放出は8月24日に開始、9月11日に初回分を終了した。設備にトラブルはなく、国や東電、福島県が周辺で採取した海水や魚のトリチウム濃度も異常はなかった。

(2023年10月03日 16時20分 更新)

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