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サモア戦、ベテランが勢いづける レメキ、2トライに絡む

 日本―サモア 前半、攻め込むレメキ(右)=トゥールーズ(共同)
 日本―サモア 前半、攻め込むレメキ(右)=トゥールーズ(共同)
 今年、ラグビーW杯前まで一度も出番のなかった34歳のベテランがチームを勢いづけた。FBレメキは28日、2トライに絡み、2019年大会のサモア戦に続いて試合の最優秀選手に選ばれた。2年ぶりのテストマッチ先発で存在感を発揮。「今回も(自分は)ノートライだけど、うれしい」と笑った。

 まずは前半13分の先制トライを演出。左サイドに展開されたボールを受け取ると、タックルを受けながら粘り強くゴール前まで迫った。10―3の前半32分には右サイドで思い切りよく敵陣深くに攻め込み、好機をつくってトライを呼び込んだ。

 今季の代表活動がスタートする前、首脳陣からW杯登録メンバー33人の構想には入っていないと電話で告げられた。それでも「チャンスがあれば絶対に行く」。候補選手からはい上がってきた。

 第2戦のイングランド戦はマシレワが前半早々に負傷離脱し、緊急出場で役割を果たした。「何よりもラグビーを楽しんでいる」と輝きを放つ。大一番となるアルゼンチン戦も「(相手の)アタックは全然怖くない」と持ち前の強気を貫く。

(2023年09月29日 11時57分 更新)

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