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クリミア攻撃、新局面に 英仏供与ミサイルが威力

 22日、ミサイル攻撃を受けて煙を上げるロシア黒海艦隊司令部の建物=ウクライナ南部クリミア半島セバストポリ(タス=共同)
 22日、ミサイル攻撃を受けて煙を上げるロシア黒海艦隊司令部の建物=ウクライナ南部クリミア半島セバストポリ(タス=共同)
 【キーウ共同】ウクライナ軍は今月、ロシアが併合したクリミア半島の軍事施設をミサイルや無人機で相次いで攻撃し、戦果を上げている。支援する米欧がクリミア攻撃容認に転じたことで新たな局面に入り、英国やフランスが供与した巡航ミサイルが威力を発揮しているとみられる。

 13日、ウクライナ軍はミサイル攻撃で、軍港セバストポリで修理中だったロシア黒海艦隊の大型揚陸艦や潜水艦を大規模に損傷させた。22日には黒海艦隊司令部を攻撃。将官が集まる会議が開かれていたとされ、ウクライナ軍は艦隊司令官らが死亡したと発表した。ロシア側は司令官の死亡を確認していない。

 ロシアが2014年に併合したクリミアへの攻撃について、兵器支援を行う米欧は当初、ロシアとの緊張激化を恐れ、認めない姿勢だったとされる。ただ占領地クリミアの奪還はゼレンスキー政権の譲れない目標。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は今月初めの共同通信の取材に、米欧が攻撃を認めるようになったと述べた。

(2023年09月26日 20時30分 更新)

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