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県北被害 台風7号激甚災害指定へ 県発表、18年の西日本豪雨以来

岡山県庁
岡山県庁
 岡山県は22日、県北部などに大きな被害をもたらした8月中旬の台風7号を国が激甚災害に指定する見込みとなったと発表した。農地、農道や水路といった農業用施設、林道の復旧事業が対象で、国が補助率を引き上げて自治体財政を支援する。県内での激甚災害の指定は2018年の西日本豪雨以来となる。今後、閣議で正式決定される。

 岡山県内では、津山市や鏡野町などを中心に11市町村の農地、農業用施設、林道が被災。田畑ののり面の崩壊や河川から農業用水に水を流し込む頭首工(とうしゅこう)の破損などにより、県がまとめた被害額は約12億2800万円に上り、西日本豪雨以降では最悪となった。

 指定により、復旧事業に対する国の補助率が1割程度かさ上げされる。過去5年の指定例の平均では、農地は85%から96%に引き上げられた。

 台風7号は8月15日、和歌山県潮岬付近に上陸して近畿地方を縦断。岡山のほか、京都、兵庫、鳥取の3府県を中心に被害が発生した。総務省消防庁の8月末時点の被害まとめでは、全国で66人が重軽傷を負い、700棟以上の住宅に被害が出た。

(2023年09月22日 18時54分 更新)

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