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紙おむつとお尻拭き 定額使い放題 奈義保育園で町が新サービス

奈義保育園で定額で使い放題になる紙おむつ(右)とお尻拭き
奈義保育園で定額で使い放題になる紙おむつ(右)とお尻拭き
 岡山県奈義町は、奈義保育園(同町豊沢)で園児の紙おむつとお尻拭きを在園中は定額で使い放題にするサービスを始めた。保護者は登園時に準備する手間が省け、園は園児ごとに管理する必要がなくなる。双方の負担軽減が狙いで、町によると県内の公立保育園では初めてという。

 「おむつのサブスク(サブスクリプション=定額利用)」と銘打ち、サービス提供業者のブリッジウェル(東京)と提携。保護者は毎月2410円を支払えば、園児の在園中、同社が用意する国産の紙おむつとお尻拭きが何枚でも使える。

 利用は月単位で申し込め、10月まではお試し期間として無料。園はおむつの発注、在庫管理を担い、従来通り使用済みおむつも処分する。

 町によると、これまで保護者は紙おむつに1枚ずつ名前を書いてお尻拭きと一緒に登園時に持参。園は園児別に在庫を管理していた。保護者が持ってくるのを忘れたり、たくさん使って足りずに保育園のおむつを有料で使ったりすることもなくなるという。

 同保育園と町内の幼稚園2園を統合して2024年度に開園するなぎっ子こども園(同町豊沢)での導入も視野に入れており、町こども・長寿課は「子育てしやすい環境を整えるとともに保育園の業務効率化につなげたい」としている。

 併せて町は4日、大規模災害で物流が寸断された場合、保育園の在庫の紙おむつとお尻拭きを町内の必要世帯に保育園利用の有無に関わらず無償提供する協定も同社と結んだ。

(2023年09月11日 14時53分 更新)

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